ハートマーク(貸切バス事業者安全性評価認定制度)認定とは?
日本バス協会において、貸切バス事業者からの申請に基づき安全性や安全の確保に向けた取組状況について評価認定を行い、これを公表するもので、平成23年度から運用が開始されています。 これにより、利用者や旅行会社がより安全性の高い貸切バス事業者を選択しやすくするとともに、制度の実施を通じ、貸切バス事業者の安全性の確保に向けた意識の向上や取り組みの促進を図り、より安全な貸切バスサービスの提供に寄与することを目的としています。
ハートマーク(貸切バス事業者安全性評価認定制度)のメリットとは?
・貸切バス 5年更新許可時の法令試験が免除
・インバウンドの増加による貸切バス需要の対策として認定事業者は臨時営業区域を設定可能
臨時営業区域とは…
1)営業所が所在する県を管轄する運輸局の管轄区域(地方ブロック)
2) 運輸局の管轄区域に関わらず、営業所が所在する県に隣接する県
平成31年3月末までが設定期間となっておりますが、今後も優遇対策の際の事業者選定の条件となる可能性が大いにあります。
詳しくはこちら 国土交通省 インバウンドに対する臨時営業区域に関するお知らせ
・お客様に選ばれる事業者になる
軽井沢バス事故では、運送事業者の法令遵守の意識の低さが問題となりました。認定を受けるための一連の取り組みにより、社内の安全意識が高まり、お客様に対しても信頼して選ばれるようになります。
・事故防止
社内の安全に対する取り組みにより、事故の防止になります
申請の条件は?
・事業許可取得後3年以上経過していること
・安全性に対する取り組み状況における法令遵守事項に関する違反がないこと
・過去2年間に死傷事故が発生していないこと
・過去1年間に10人以上の負傷者を生じた事故で2日以上通院する場合が発生していないこと
・過去1年間の間に1営業所1回当たり50日車の行政処分が発生していないこと
・過去に認定取消を受けた際の欠格期間に該当していないこと
・安全性に対する取り組み状況における法令遵守事項に関する違反がないこと 等
申請受付期間は?
1年に1回です。4月初旬から5月初旬までが提出期間となっています。
どんなことが評価されるの?
大項目3つにおける配点割合は、
Ⅰ 安全性に対する取り組み状況 60点 (法令遵守事項20点【基準点20点】+上位項目40点【基準点10点】)
Ⅱ 事故及び行政処分の状況 20点 (事故なし10点+行政処分なし10点【基準点 事故なし10点】)
Ⅲ 運輸安全マネジメント取組状況 20点 【基準点10点】
100点満点60点以上で認定ですが、一つでも基準点を下回る項目がある場合は、合計得点が60点以上でも不合格となります。
安全性に対する取り組み状況では
・事業計画等(休憩施設や車庫等が適正に配置されているか)
・帳票類の整備・報告等(事故記録、乗務員台帳等、記載内容も法令にあっているか)
・運行管理(研修状況、教育計画、点呼状況、規程等の制定、営業区域の確認等、デジタコ、ドラレコの導入)
・車両管理(整備状況、点検項目事項、整備関連の帳票の確認)
・労働基準法関連(就業規則、労働時間の遵守、健康診断、36協定等)
・苦情処理状況や保険加入状況など
46項目+上位項目27項目もチェック項目があります。
運輸安全マネジメントの取り組み状況では
・輸送の安全のための計画・実施・点検・改善・情報公開が適正になされているかチェックされます。
・規模に応じて内部監査制度の機能
27項目の評価基準があります。
詳しい内容は、貸切バス安全性評価認定制度のページをご覧ください。
チェックする項目、添付する項目が実に多いので、事前に対策をしておくことが肝要です。
ハートマーク認定への取り組みで、社内に安全意識も浸透し、選ばれる事業者の第1歩となります。
まずは模擬監査を受けてみましょう
当事務所では貸切バス事業者安全性評価認定制度(ハートマーク)の申請を目標とした模擬監査を行っております。
まずは、模擬監査を行い、現状を確認させていただきます。
そこから法令に遵守するよう、帳票類の確認等、徹底的に確認させていただきます。
お気軽にお電話 06-6910-3399
またはメールでお問い合わせください。